Why UPDATER? // 会社の柱をつくる、新規事業リーダーの歩みとこれから
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創業以来、再生可能エネルギー事業に取り組んできたUPDATERですが、2020年に新たな領域で事業を始めました。その領域は、なんと空気。
今回登場するのは、新規事業「みんなエアー」の責任者を務める碓氷友美さん。新しい市場を生み出す気概で事業づくりに取り組んでいます!
(※肩書はインタビュー時点のものです)
「やってみたい」からのチャレンジ
私が入社した2019年は、ちょうどUPDATERが事業多角化に舵を切り始めたタイミングでした。財務担当として入社したので社長の大石さんと資金調達にまわることも多く、投資家から「電力事業以外の収益の柱はないのか?」と問われる場面に何度も立ち会いました。
「早く新規事業を生み出して、企業価値を高めないといけない」と感じるなかで、大石さんが目をつけたのが「空気の見える化」。店舗やオフィスの空気質をデータ化して改善ソリューションまで提供することで、「きれいな空気を選択する」という新しいライフスタイルを広めたい、というアイデアでした。「空気の見える化」という事業コンセプトに面白さを感じたのはもちろんですが、自分でビジネスを生み出すチャンスが目の前に転がってきた気がして、「担当したい」と立候補しました。
「いいじゃん、やってみなよ」と大石さんからも後押ししてもらい、初めて事業開発に挑戦することに。経営判断の早さや柔軟さ、スタッフの「やりたい」を大事にするカルチャーは、UPDATERのいいところだなと思います。
数字が出ないのは、社会の役に立っていないから
「みんなエアー」のローンチは、2020年3月。まさに新型コロナウイルスが日本で猛威を振るい始め、世の中が対策を求めているタイミングでした。
「みんなエアー」も感染症対策サービスとして打ち出すことで、安心して営業を続けたい飲食店やライブハウスのニーズとマッチして想定以上の受注を頂くことができました。でもそれも一時的でしたね。競合サービスがどんどん増えて、あっという間に売上は頭打ちに。コロナに対する世の中のスタンスも変化するなかで、「本当に社会に必要とされるビジネスになっていないな」と痛感しました。
事業を成長させるには、社会が抱える課題に意識を向けることが一番大切だと思っています。世の中やお客さまに本当に喜ばれるサービスが提供できれば、数字は後からついてくるはず。数字が伸びないということは、社会の役にたってないんだよって言われているのだと思います。
今年で「みんなエアー」は事業開始から3年目を迎えます。人の手による浮遊菌検査からスタートして、いまは多機能空気質センサーを使ってCO2などの数値データをオンラインで全国から集め、データ分析も始めました。
空気と向き合うことって、実は身体や心の健康、ウェルビーイングにもつながっていると思うんです。きれいな空気のオフィスで働く人はストレス値が低いんじゃないか、という仮説を立ててデータ分析してみたり。あらためて事業の提供価値を見直すフェーズを迎えているからこそ、仮説と検証を繰り返しながら社会に本当に必要とされる事業に進化させたい。UPDATERだからこそアプローチできる市場を開拓したいと思っています。私自身のワクワクもそこにある気がしていますね。
UPDATERは投資家だ
だから、私にとって会社は投資家。投資してもらうからには、「自分が面白いから」だけではなく、どんな社会課題を解決したいのか?どんな人の役に立ちたいのか?を明確に掲げながら、どのように事業成長させるのか?というビジネス面での責任も果たさなければいけない。その難しさに楽しみながら挑戦できる方には、とても魅力的な環境だと思います。
一方で、新規事業を育てるためのリソース不足や人事評価が不十分だったり、会社としての組織基盤はまだまだ変化の途中。スタッフの「やりたい」が原動力になり、新規事業がどんどん花開くようなそんな会社を目指していきたいですね。