千葉商科大学さまの太陽光発電所でさつまいも植付け体験へ!
INDEX
こんにちは!UPDATER新入社員の沖山です。
2024年5月25日、みんな電力のお客さまである千葉商科大学が開催する「大木戸ソーラーさつまいも植付け体験会」に参加しました。
会場は、『千葉商科大学大木戸ソーラー発電所(非FITソーラーシェアリング発電所※1)』。千葉商科大学大木戸ソーラー発電所は、2024年6月からみんな電力を通じて千葉商科大学へ電力が供給される予定です。
この発電所の農地で、大学・地域・企業が参加するさつまいもの植付け体験をしました。
※1 ソーラーシェアリングとは、農地に支柱を立て太陽光パネルを設置し、遮光率を調整することで農業生産と発電を同じ敷地内で両立させる取り組みです。農作をしながら、電気も作れるということで農業経営や荒廃農地の再生利用という観点でも期待されています。
千葉商科大学は千葉県市川市に所在する、1928年創立の私立大学です。
特徴はなんといっても社会課題に対する意識の高さ。
ダイバーシティの推進や、日本でも5校しか認定されていない(2024年5月現在)フェアトレード大学への認定など数多くの社会課題に対する取り組みを大学全体で行っています。
特に私が注目したのは、エネルギーから気候変動にアプローチする取り組みです。下記のような目標を設定され、現在は2023年度目標に向かって進んでいます。
2018年度目標
【千葉商科大学をネットで日本初の「RE100大学※2」にする。】
本学所有のメガソーラー野田発電所等の発電量と千葉商科大学の消費電力量を同量にする。
2023年度目標
【千葉商科大学をネットで日本初の「自然エネルギー100%大学」にする。】
本学所有のメガソーラー野田発電所等の発電量と千葉商科大学の消費エネルギー量を同量にする。
今回の会場である、大木戸ソーラー発電所も「自然エネルギー100%大学」達成のために設立されました。
千葉商科大学は環境やエネルギー意識の最先端を行く大学なのです!
※2 電力に関する「自然エネルギー100%大学」の略称
そんな千葉商科大学とUPDATERは2019年からのお付き合い。
千葉商科大学の関連会社であるCUCエネルギー株式会社の「メガソーラー野田発電所(FITソーラー発電所)」の電気をみんな電力が調達し※3、大学へ電気をお届けしています。
そして今回、CUCエネルギーより新たに設立された「千葉商科大学大木戸ソーラー発電所」とコーポレートPPA契約で電力をお届けすることとなりました。
参考:千葉商科大学大木戸ソーラー発電所を竣工(千葉商科大学プレスリリース)
今回のイベントではこの「千葉商科大学大木戸ソーラー発電所」の農地でさつまいもの植付けを行いました。
※3 FIT特定卸供給制度による
外房線誉田駅から車で約30分、大木戸ソーラー発電所に到着しました。
風は強かったですが晴れてよかったです。
発電所の農地が思ったよりひろくてビックリしました。
これ本当に植え終わるのかな。
という心配も束の間、参加者の皆様が集まってきました。
今回の参加者は、主催者の千葉商科大学の学生と関係者の方々、そして市川市の方々と私たちで、老若男女約60名ほど。これだけいればなんとかなりそうです。
今回、農地に植えるのはさつまいもの苗です。
私、芋掘り体験は何度もしたことがあるのですが、植付けは初めてでした。
なので、さつまいもの苗を見るのも初めて。皆さんはイメージがつきますでしょうか?
大木戸ソーラー発電所の開発と営農支援にご協力されている千葉エコ・エネルギー株式会社のスタッフさまに、植付けの方法をレクチャーしていただきました。
苗は農地の畝(うね)に30㎝間隔で植えていきます。
植え方にはちょっとコツが必要で、先端が二股に分かれた棒のような『植付け器』を苗に押し付けて、目印の穴に苗ごと差し込んで植えていきます。
その際に、葉っぱの近くにある小さい芽のような『成長点』と呼ばれる部分を土の中に入れないようにする、など細かな注意点もあります。
これが慣れるまでなかなか難しく、自分の不器用さを思い知らされました……。
しかし、ここで挫ける沖山ではありません!
先ほどからとんでもない速度で植付けを行っている、農家さんのテクニックを見て学ぶことを試みます。
農家さんは植付け器で苗を入れ込むのではなく、土に深い穴を開けて苗を入れ込み左右から土を押して固めるという方法で植付けを行っていました。
私もこの方法を試してみると植付けが高速化。
慣れないうちは上手くやっている人の真似をしよう、という教訓がここで役立ちます。
千葉商科大学のOBであり、教職員でもあった農家さんのお話を聞きながら一緒に作業を進めました。
作業の合間には、参加者の皆さまとお話しすることができました。
昼食時にお話を聞いたのは、千葉商科大学の学生さん。
大学の創立100周年(2028年)にむけて千葉県市川市産ぶどう100%の大学オリジナルワインの醸造を目指す『CUC100ワイン・プロジェクト』の代表であり、今回のイベント進行も務めてくださっています。
CUC100ワイン・プロジェクトでは、千葉商科大学の学生達がキャンパス内で栽培し収穫したぶどうを山梨県のワイナリーにて同品種のぶどうとブレンドし、毎年300本のワインを製造、販売しています。
ぶどうの収穫量は年々増加しており、大学の創立100周年までにキャンパスで獲れたぶどうのみでのワインの製造を目指しているそうです。
販売まで自分たちでされているとは、沖山、尊敬のまなざしです。
また、参加している子どもたちに「こうやって苗を植えて、今度さつまいもを食べるとき、なんか気持ちが変わりそう?」と聞くと
「そうでもない~」とのこと。(笑)
これから芋掘りまでには新しい気持ちが芽生えてくるかな?
作業を始めて約4時間後、みんなの頑張りの甲斐あって、まっさらだった農地に苗が生い茂りました。
今回植えたさつまいもの苗は4513株、収穫は9月を予定しています。
収穫したさつまいもは地域のマルシェでの販売や、加工品などへの活用を予定しているとのことでした。
こうして、長いようで短かったさつまいも植付け体験会は無事終了しました。
忘れてはいけないのは、今回の植付け作業の全てが太陽光発電所の下で行われていたということです。
今回のイベント参加で、私はソーラーシェアリングの持つ可能性を肌で感じました。
電気を発電しながら、農作物を育て、人々の交流を生み出すソーラーシェアリング。
その3つの効果を地域と大学で循環させる千葉商科大学大木戸ソーラー発電所は、まさに地域活性化の舞台と言えるでしょう。
この舞台を日本中に増やすことができれば、それぞれの地域の魅力と繋がりはもっと高まっていくはず。
そんなことを考えながら、発電所を後にしました。
次回は収穫になるのでしょうか。既に期待で胸がいっぱいです。
UPDATERはこれからも発電所の魅力をお伝えする取り組みを行ってまいりますので、ぜひご期待ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2024年5月25日、みんな電力のお客さまである千葉商科大学が開催する「大木戸ソーラーさつまいも植付け体験会」に参加しました。
会場は、『千葉商科大学大木戸ソーラー発電所(非FITソーラーシェアリング発電所※1)』。千葉商科大学大木戸ソーラー発電所は、2024年6月からみんな電力を通じて千葉商科大学へ電力が供給される予定です。
この発電所の農地で、大学・地域・企業が参加するさつまいもの植付け体験をしました。
※1 ソーラーシェアリングとは、農地に支柱を立て太陽光パネルを設置し、遮光率を調整することで農業生産と発電を同じ敷地内で両立させる取り組みです。農作をしながら、電気も作れるということで農業経営や荒廃農地の再生利用という観点でも期待されています。
千葉商科大学とは?
千葉商科大学は千葉県市川市に所在する、1928年創立の私立大学です。
特徴はなんといっても社会課題に対する意識の高さ。
ダイバーシティの推進や、日本でも5校しか認定されていない(2024年5月現在)フェアトレード大学への認定など数多くの社会課題に対する取り組みを大学全体で行っています。
特に私が注目したのは、エネルギーから気候変動にアプローチする取り組みです。下記のような目標を設定され、現在は2023年度目標に向かって進んでいます。
2018年度目標
【千葉商科大学をネットで日本初の「RE100大学※2」にする。】
本学所有のメガソーラー野田発電所等の発電量と千葉商科大学の消費電力量を同量にする。
2023年度目標
【千葉商科大学をネットで日本初の「自然エネルギー100%大学」にする。】
本学所有のメガソーラー野田発電所等の発電量と千葉商科大学の消費エネルギー量を同量にする。
今回の会場である、大木戸ソーラー発電所も「自然エネルギー100%大学」達成のために設立されました。
千葉商科大学は環境やエネルギー意識の最先端を行く大学なのです!
※2 電力に関する「自然エネルギー100%大学」の略称
そんな千葉商科大学とUPDATERは2019年からのお付き合い。
千葉商科大学の関連会社であるCUCエネルギー株式会社の「メガソーラー野田発電所(FITソーラー発電所)」の電気をみんな電力が調達し※3、大学へ電気をお届けしています。
そして今回、CUCエネルギーより新たに設立された「千葉商科大学大木戸ソーラー発電所」とコーポレートPPA契約で電力をお届けすることとなりました。
参考:千葉商科大学大木戸ソーラー発電所を竣工(千葉商科大学プレスリリース)
今回のイベントではこの「千葉商科大学大木戸ソーラー発電所」の農地でさつまいもの植付けを行いました。
※3 FIT特定卸供給制度による
いざ植付け!
外房線誉田駅から車で約30分、大木戸ソーラー発電所に到着しました。
風は強かったですが晴れてよかったです。
発電所の農地が思ったよりひろくてビックリしました。
これ本当に植え終わるのかな。
という心配も束の間、参加者の皆様が集まってきました。
今回の参加者は、主催者の千葉商科大学の学生と関係者の方々、そして市川市の方々と私たちで、老若男女約60名ほど。これだけいればなんとかなりそうです。
今回、農地に植えるのはさつまいもの苗です。
私、芋掘り体験は何度もしたことがあるのですが、植付けは初めてでした。
なので、さつまいもの苗を見るのも初めて。皆さんはイメージがつきますでしょうか?
大木戸ソーラー発電所の開発と営農支援にご協力されている千葉エコ・エネルギー株式会社のスタッフさまに、植付けの方法をレクチャーしていただきました。
苗は農地の畝(うね)に30㎝間隔で植えていきます。
植え方にはちょっとコツが必要で、先端が二股に分かれた棒のような『植付け器』を苗に押し付けて、目印の穴に苗ごと差し込んで植えていきます。
その際に、葉っぱの近くにある小さい芽のような『成長点』と呼ばれる部分を土の中に入れないようにする、など細かな注意点もあります。
これが慣れるまでなかなか難しく、自分の不器用さを思い知らされました……。
しかし、ここで挫ける沖山ではありません!
先ほどからとんでもない速度で植付けを行っている、農家さんのテクニックを見て学ぶことを試みます。
農家さんは植付け器で苗を入れ込むのではなく、土に深い穴を開けて苗を入れ込み左右から土を押して固めるという方法で植付けを行っていました。
私もこの方法を試してみると植付けが高速化。
慣れないうちは上手くやっている人の真似をしよう、という教訓がここで役立ちます。
千葉商科大学のOBであり、教職員でもあった農家さんのお話を聞きながら一緒に作業を進めました。
参加者との交流
作業の合間には、参加者の皆さまとお話しすることができました。
昼食時にお話を聞いたのは、千葉商科大学の学生さん。
大学の創立100周年(2028年)にむけて千葉県市川市産ぶどう100%の大学オリジナルワインの醸造を目指す『CUC100ワイン・プロジェクト』の代表であり、今回のイベント進行も務めてくださっています。
CUC100ワイン・プロジェクトでは、千葉商科大学の学生達がキャンパス内で栽培し収穫したぶどうを山梨県のワイナリーにて同品種のぶどうとブレンドし、毎年300本のワインを製造、販売しています。
ぶどうの収穫量は年々増加しており、大学の創立100周年までにキャンパスで獲れたぶどうのみでのワインの製造を目指しているそうです。
販売まで自分たちでされているとは、沖山、尊敬のまなざしです。
また、参加している子どもたちに「こうやって苗を植えて、今度さつまいもを食べるとき、なんか気持ちが変わりそう?」と聞くと
「そうでもない~」とのこと。(笑)
これから芋掘りまでには新しい気持ちが芽生えてくるかな?
作業を始めて約4時間後、みんなの頑張りの甲斐あって、まっさらだった農地に苗が生い茂りました。
今回植えたさつまいもの苗は4513株、収穫は9月を予定しています。
収穫したさつまいもは地域のマルシェでの販売や、加工品などへの活用を予定しているとのことでした。
終わりに
こうして、長いようで短かったさつまいも植付け体験会は無事終了しました。
忘れてはいけないのは、今回の植付け作業の全てが太陽光発電所の下で行われていたということです。
今回のイベント参加で、私はソーラーシェアリングの持つ可能性を肌で感じました。
電気を発電しながら、農作物を育て、人々の交流を生み出すソーラーシェアリング。
その3つの効果を地域と大学で循環させる千葉商科大学大木戸ソーラー発電所は、まさに地域活性化の舞台と言えるでしょう。
この舞台を日本中に増やすことができれば、それぞれの地域の魅力と繋がりはもっと高まっていくはず。
そんなことを考えながら、発電所を後にしました。
次回は収穫になるのでしょうか。既に期待で胸がいっぱいです。
UPDATERはこれからも発電所の魅力をお伝えする取り組みを行ってまいりますので、ぜひご期待ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
WRITER
沖山敬
2024年新卒入社 自由の森学園高等学校 出身。高校2年の頃に履修した”環境学”で株式会社UPDATERと出会い、再生可能エネルギーに興味を持ったことがきっかけでジョイン。自らの活動で学生とサステナビリティがつながり、それをきっかけにUPDATERへジョインする ”第二の自分” を生み出すことが野望。好きな漢字は”企”。